常設展によせて

 

Mikiko Katano「Parent and child」


現在くじらのほねでは2月21日まで常設展と称して、店主二人の作品を展示しております。

「飯田さん、絵描いてたんですか?!」

と今回の展示を開催したことで多くの人に言われました。

隠していたわけではないのですが、あくまでくじらのほねでは「画廊主」という役割を全うしたく、作家としての側面はあまり表に出してきませんでした。

というかそもそも作家と呼べるほど活動という活動はしてきていませんでしたし、展覧会も沢山やってきたわけではありません。

なので正直今回自分たちの作品を並べてしまっていいのかどうか、とても悩みました。

公私混同になってしまわないかと、むしろ開廊してから自分たちの展覧会を開くことはあえて避けてきました。

ではなぜ今になって展示することになったかというと、ものすごく単純な話で、急遽スケジュールが空いてしまったことにあります。

次の企画展まで少し期間が空いてしまったので、ずっと閉めたままというのはお店としてよろしくないなぁと思い、かと言って今から誰か作家さんにお願いするには時間が無さすぎるしな…と考えていた時に手元にある販売可能な作品が自分たちのものしかなかった、というのがお恥ずかしながら最大の理由です。

開催期間も短く、本当に急だったためDMなどは作らずWeb上だけの告知になっておりますが、なんともありがたいことに足を運んでくださる方は思ったよりも多く驚いております。

「どんな作品なのかな、と気になって」とおっしゃってくださる方が多いことが本当に嬉しくありがたい限りです。

そして「今回の展覧会とこれまでの展覧会を見てきて、店主さんの好みがわかるような気がして腑に落ちた感覚です」というようなコメントを何名かからいただいたのが面白かったです。



どうしても自分の作品は完全に客観視が難しく、他者の作品を見るときとはまた異なる種類の「よくわからなさ」が出てきます。

そういう自分で見てよくわからないものを画廊主として展示してしまってよいのか…これは今でも正直答えが出ていません。

ですが、今回自分の画廊に自分たちの作品を並べたことで私自身見えてきたものがあるのもまた事実で、ひとつ自分という人間をじっと見直す機会にはなったなと思っております。

どんな形であれ表現とは面白いですね。そのことは改めて痛感した気持ちです。


今度の月曜日までゆるりと開けております。

ご興味ありましたらぜひどうぞ◎


飯田未来子



「常設展」

2022年2月12日(土)~2月21日(月)

10:00~20:00

火曜・水曜 定休

Yowhei Iida:モノクロフィルム写真

Mikiko Katano:絵画


Yowhei Iida「No.15」

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