やさしい雨 - くじら頼りvol.4




小さな考え事がひとつ
朝のやわらかな光が窓ガラスを越して入ってくる


静かな雨降りの日かもしれない
紫陽花は白にブルーに物語る


じんわりと胸の奥に広がるような、色彩
とても静かな色彩だ



想いを燻らせるよりは、軽やかに
深呼吸をしたほうがいい



どこかで鳥の声が聞こえた
ある朝の記憶の一隅に
そっと言葉を交わすような
やさしい雨が降る






絵と向き合うときに、理屈や知識は必要ありません。
画家の人となりや歴史は、すべて絵のなかにあります。
絵のなかで画家に直接訊けばいいわけです。

たとえば、画家の見たもの、記憶の断片。
絵に結晶されたそれらに触れるとき、私たち自身のどこか遠い感情の記憶、あるいは感覚が、ふたたび息をし始めます。

頭を空っぽにして、絵の前に立つとき、
絵は、私たちのこころの奥の蓋に触れる、やさしいやさしい鍵のように作用するかもしれません。



企画画廊くじらのほね
店主B 洋平


*   *   *


生江 葉子  Yoko Namae

1950 神奈川県小田原市生れ
1970 武蔵野美術短期大学油画科卒業
1971 武蔵野美術短期大学専攻科修了
1971 近代美術協会出品 会員推挙
1994 近代美術協会出品 委員推挙
2001 近代美術協会出品 退会



最近の個展

ギャラリー403
金井画廊
小田急百貨店新宿店

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